【8月7日】
今回の授業ではアルゴという、カードを使ったゲームを取り扱いました。
アルゴとは0~11までの白黒それぞれ12枚、計24枚のカードを使い、並べ方のルールを踏まえて、伏せられた相手のカードを推理するというゲームです。
詳しいルールはこちらをご覧ください。
(アルゴ公式ホームページ)
http://www.sansu-olympic.gr.jp/algo/
授業ではルールを説明したのちに、やり方を理解してもらうために、使うカードの枚数を半分の12枚にして実際に対戦をしてもらいました。実際に何回かやってみることでルールは把握してもらえました。今回は1回目ということでアルゴのルールを理解してもらうことで終わってしまうかと思いましたが、ルールを理解した上でどうすれば数字を当てられるかを自分から考えてくれる生徒もいて、頼もしく感じました。
こうしてみるとただ遊んでいるように見えるかもしれませんが、アルゴをやってもらったことには目的があります。受験という目標に対して明確な意識がない4年生の段階では、学習において、「〇〇しなければならない」という、消極的な行動をとってしまいがちです。今回、アルゴで「勝つ」という明確な目標を据えることで、「考えなければならない」がアルゴで「勝つために考える」という目的を持った積極的なものに変わったはずです。このように積極的な形での行動を経験してもらうのが今回の目的です。
一見遊びのように思えることでも、意図を持って行うことで、自発的に勉強をするモチベーションに繋げることができます。
次回は「詰めアルゴ」という形で、アルゴの考え方の基本を練習して貰う予定です。
【8月8日】
今回の授業でも、前回に引き続きアルゴを取り扱いました。
授業前の時間にアルゴをやって、もう一度ルールの確認をしたのち、授業の時間には詰め将棋ならぬ「詰めアルゴ」をやってもらいました。
詰めアルゴでは、必要な知識はアルゴのルールのみであり、紙面で与えられた情報から伏せられたカードの数が何番なのか、必ず一つの答えが導き出せるようになっています。
詰めアルゴはアルゴで勝つための基本です。基本を反復することで、できなかったことができるようになることを早い段階で体験することは、今後の学習において、基本を反復することに対するモチベーションになります。
詰めアルゴもはじめは何をすべきが戸惑いがありましたが、趣旨がわかるとすらすら進んでいきました。
ルールが分かっただけでは伏せられたカードが何番なのか、なんとなくで判断していたのが、詰めアルゴで基本を反復することで、どの情報に注目して考えればよいのか、考える筋道をわかってもらえたと思います。
また時間があるときに対戦をしてもらって、詰めアルゴの成果を実践してもらいたいと思っています。