第一回目の授業報告に書きました通り、都道府県を答えるテストを毎回の授業の初めに実施しています。
初回はあやふやだった記憶が繰り返し練習する中でだいぶ精度が高くなり、都道府県の位置と名前はみな完全に覚えた状態になっています。まだ一部の都道府県(「岐阜」・「愛媛」……など)について漢字で書けない生徒はいますが、あと数回で全部書けるようになるでしょう。
都道府県テストの終了後、先週扱った「稲作」のプリントのテストを実施しました。
前回の授業で覚えることをまとめたプリントを配付し、その場で覚えてもらいました。次回確認をするという旨は告知しましたが、「テスト」だとは言っていませんし、準備をしてきなさいという明確な指示は出していません。
そういう状態ですから、テストが完璧にできるということはありません。ただ、大半の問題でバツになるというようなことはなく、16問のうち、3~4つ程度の間違いという生徒が大半でした。見直しをしてきた生徒もいますし、特に何もしてこなかった生徒もいますが、みな間違えたことについて悔しく思い、すぐにその場で答えを確認し、覚え直そうとしていました。テスト用紙は表裏に全く同じ問題が印刷してあったのですが、覚えたかどうかの確認を裏面で行う生徒も多くいました。次週、もう一度、確認のためにテストを行います。今の時期は内容を覚えることよりも「どううすれば覚えるか」を覚えてもらうことに価値があります。一週間、復習をしなかったために覚えるべきことを忘れてしまったたとしても、「一週間放置すると忘れる」ということを知り、「では、どうするか」ということを考えることに意味があるのです。
忘れることは悪いことではありません。忘れたことを責め立てられると、そのうちに覚えることに対して「どうせ覚えても忘れてしまう」というネガティブな感情を持つようになってしまいます。そうなると社会のみでなく、他科目にも悪い影響が出てしまいます。テストを繰り返しながら、覚えるための行動、覚えたかどうかを的確にできるようなチェックの方法などを身につけることが当面の目標ですので、現時点においてはテストの結果(点数)についてはあまり気にしないでいただければと思います。