2024年11月14日
小5 理科 1月の授業報告
新6年生になるまでのこの期間では、今まで扱った単元の総復習をメインにして授業を行っております。
記憶ものの定着に重きをおいて1年間、授業を行ってまいりましたが、どうしても忘れてしまっている物事は存在します。この総復習をすることによって忘れていた内容を思い出すことや1年を通じて向上した理解力を使って既知の内容をさらに深度深くまで理解することも当然目的ではありますが、真の狙いは別にあります。それは、かつて勉強したことがある内容と対面したときに、「思い出せないフラストレーション」を感じてもらうことです。
理科や社会といった記憶ものを含む科目を勉強してく上でこの感情はつきものです。受験というタイムリミットを考えると、この苛立ちを持っていい時期とそれを「克服」していなければならない時期が存在します。その苛立ちを持たず不勉強のまま過ごすことも、この苛立ちに対してごまかしたり、見て見ぬふりをして曖昧な記憶のまま勉強したつもりで過ごすことも受験において致命的になります。ここでの克服とは、その苛立ちを感じるまでもなく完璧に覚えることを指します。完璧に覚えた物事は時間が空いても忘れません。一度覚えた九九が大人になっても忘れないのと同様です。反対に、九九のようになっておらず「あれ、なんだっけこれ?」となる状態は全く知らない状態よりも危険だと我々は考えております。長くなりますのでその理由についてはここでは述べませんが、九九にするためにまずはこの苛立ちと向き合ってもらわなければなりませんので、お子様が負担に感じることもあると思いますが御了承していただけると幸いです。