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社会の授業では毎週覚えるべきことを明示し、それを翌週にテストするということを行っています。
現時点でさぼってくるという生徒は皆無です。みな覚えようと努力をしています。ここからは、いかに記憶の精度を上げるかということが課題になってきます。
今回は覚えてきたことについて、2種のテストを実施しました。
テストの一部を紹介します。
1つ目のテストは、左側のワードの説明を右側に書くという問題です。
そして2つ目のテストは右側の説明を読んで、説明されているワードを答える問題です。
この2種のテストが同じようにできるかというと、これには個人差があります。
覚えるときにどう覚えたか、覚えたかどうかのチェックをどう行ったかによって、差異が出ます。
左側のワードを見ながら右側の説明を覚えているかどうかのチェックを繰り返した生徒は1つ目のテストはパーフェクトにできますが、2つ目のテストで漢字が書けなかったりというようなことが生じやすくなります。
逆に右側の説明を見ながら、左側のワードを書けるかどうかのチェックを中心に行った生徒の場合は、逆の結果になるでしょう。
これは悪いことではないのですが、記憶がこのレベルに留まった場合は、問われ方によって知っていることでも答えられないという状況になるわけですから、受験においては通用しません。最初に覚えるときにはこの形で覚えてもよいのですが、チェックをして一通り覚えたという段階で逆の形でのチェックも行い、それでも大丈夫だという状態を目指すことが必要です。
あるいは、最初からチェックを以下の形で行うという方法もあります。
次週も同じ形でテストを実施します。
まずは記憶としっかりと向き合うこと、記憶の精度を高めることを優先しています。覚えるための行動をしっかりと身につけないうちに大量に覚えることを与えても知識を身につけることはできません。今はじっくりとていねいに行動を身につけてもらいます。