小4国語の体験授業は本日が3回目。6名の方にご受講いただきしまた。
4年生の段階では、学習の中身ももちろん大切ですが、それ以上に姿勢作りの方が重要です。
授業の冒頭に行う計算練習(科目に関わらず毎回やるもの)にしても、授業内で行うパズルにしても、「計算をできるようになること」・「パズルをできるようになること」だけを目的にしているわけではありません。目の前の課題に集中すること、没頭すること、あきらめずにあれこれ悩むという姿勢を身に着けてもらうことなどが大きな目的です。
漢字の学習においても同じです。本日は「歌」・「飲」・「益」という三つの漢字を扱いました。これらの漢字の読み方や意味・用例を覚えることはもちろん重要ですが、それ以上に「説明をしっかり聞く姿勢」を作るということを狙って授業をしていきます。今日は「益虫と害虫」について話をしました。みな前向きに話を聞くということはできていました。ただ、話のレベルが上がってくれば、うまく話が聞けないということもあるでしょう。もう少し慣れてきたら、聞いた話を自分でノートにまとめるといった作業をしてもらい、「話が聞けていない部分がある」ことに気づくといったことを通して、話を聞く精度を高めていきます。
長文読解については、学年や時期によって求めるものが異なりますが、4年生の段階においては「難度の高い文章を制限時間の中で読み、問題を解く」などということは要求しません。文章を読むことや書くことに対してポジティブな気持ちを持たせること、少なくともネガティブな思いを持たせないことが重要です。1回目と2回目の授業ではイソップ物語を扱いました。お話を知っている生徒が多く、安心して文章を読むことができていました。
今日は笑いの要素を含んだ日本の民話を読んでもらいました。意外な展開に文章を読み終えるなり大笑いをする生徒がいましたが、文章を楽しく読むという姿勢ができているからこそ笑えるのであって、素晴らしいことだと思います。
文章に対するポジティブな思いを持っていなければ、難度の高い文章など絶対に読めるようにはなりません。
これから先の学習を見据えて、土台となる姿勢や能力を作って行くことが4年生の授業の大きな目的です。土台ができていない状態で家を建ててれば、遅かれ早かれ家は崩壊してしまうでしょう。慌てて家を建てるよりも、まずはしっかりと土台を作っていくことを丁寧に行っていきたいと考えております。