2024年11月14日
Bコースの授業では、前回に引き続き「熱の伝わり方」の授業を行いました。冬期講習前の授業では「熱の伝わり方」のうちの「伝導」と「対流」について扱ってきました。冬期講習の前半では「伝導」と「対流」についての確認を行い、後半では「放射」についての授業を行いました。
「放射」の学習においては、「伝導」・「対流」との違いを理解してもらうことが重要です。「伝導」は隣り合う物質に熱を伝えること、「対流」は温められた気体または液体が膨張し、軽くなることで上へ移動することです。それにより物質全体が温められます。どちらも熱がいきなり離れたところへ飛ぶことはなく、熱を伝えるために媒介とするものがあります。それに対し「放射」は熱をもつ物質から出る光が透明なものを通過し、色のついたものを直接温めることであり、間に何かをはさんで熱を伝えることではありません。そのため、対流のように気体と液体にしか作用しないといったことはありません。この違いを認識することにより、「伝導」と「対流」への理解も深まります。また、この違いを生みだしている原因は「光」の特性なのですが、この「光」について深く学習することは、後に触れる物理や生物の単元の理解に役に立ちます。「放射」の単元では、この「伝導・対流との違い」と「光とは何か」について要点を絞ってこれからも授業を行っていきます。