2024年12月6日
現在、4年生の理科の授業は冬期講習などの講習時のみ行っております。4年の段階では、授業で扱った内容を記憶し定着させることではなく、「習った知識と内容を理解し、それを使ってどう頭を動かすか」を学ぶことを目的に理科の授業を行っております。そのための題材として今回の授業では「水溶液」を扱いました。
「水溶液」の単元を学習する際にポイントとなるのは以下の3つです。
・水溶液とは何か
・気体、液体、固体とは何か
・「溶ける」と「混ざる」の違いは何か
「気体」「液体」「固体」という言葉は日常的にもよく触れる言葉であり、「溶ける」「混ざる」に関しても同様です。そのため、普段からなんとなくの感覚でこれらの言葉の意味を自身で決めてしまい、曖昧な判断基準のまま理解したつもりになってしまいます。このこと自体が悪いわけでは本当はないのですが、曖昧な判断基準のままにしておくことは、今後の学習の大きな妨げになります。今回の授業では理科の内容でこの「曖昧さ」にメスを入れていきました。今回の授業の内容を記憶することが出来なくても、「なんとなくで判断していたものを、キッチリとした判断基準で判断した」という経験が学習に対する基本姿勢づくりに役に立ちます。
5年生に進級すると理科と社会の授業を週に1回行うようになり、少しずつ宿題を課すようになります。学習時間や科目が増えることによる負担もそうですが、「宿題をきちんとやらなければいけない」という精神的な負担をかけることになります。未来でかける負担が無駄にならないように、冬期講習や特別授業を通じ基本となる学習姿勢づくりに努めていきます。