2024年12月20日
今週の授業では説明文を取り扱いました。
「物語・小説は好きだけど、説明文・論説文は嫌いだ」という小学生は少なくありません。しかし、こうなってしまうことは非常に損なことだと思います。
説明文を扱う際に最初の段階で重要なことは、「説明文は難しい」・「つまらない」というネガティブな印象を持たせないということです。生徒が興味を持ちやすい題材であること、新しい知見を得られた時に「なるほど」と思えるような文章であることが必要です。生徒の興味の対象もさまざまなので、この素材選びはなかなかに難しいことです。
本日は吸血生物、主にカとヒルについて説明された文章を扱いました。カについては知ってはいても、文章を読むことを通じて新しい知見が得ることができます。ヒルについては知っている生徒も知らない生徒もいました。写真を見せ、どんな生き物かを話した後に文章を読んでもらいましたが、書かれた内容を想像力を働かせつつ読んでいくと、少々おぞましい光景も描かれているのですが、「気持ち悪い」などと言いつつ、あまり馴染みのない生物に対する知識をしっかりと獲得してくれていました。
説明文は本来、読むことによって新しい知見を得るための文章です。問題を解くために読むのではなく、文章を読むことによって知った事実に驚いたり、感動したりできることが非常に重要です。それができれば、けっして「説明・論説文は嫌い」などということにはなりません。今後、受験勉強において読む説明・論説文のすべてをワクワクしながら読むということは難しいでしょうが、4年生の段階で説明・論説文に嫌なイメージを持たせてしまうことは避けなければならないと考えております。