2024年12月20日
理科では現在、「人体」の単元を扱っております。具体的な内容としては
・消化、吸収
・呼吸
・血液の循環
の3つを扱います。
どの内容も「細胞が活動していくために体内で行われること」であり、「細胞」に対する知識と理解が必要です。しかし今までの単元と違い、実験を行い、「実感」がなされた後に学習するということが「細胞」ではできません。「細胞」は肉眼ではとらえられないくらい細かなものであるため、目から得た情報を使って学習することはできず、想像で補う必要があります。また、「細胞が活動している」と説明されたところでその実感を得る機会はありません。このように「細胞」への理解は難しいものであるため、我々は「細胞」に関する基礎知識をまずは伝えて、「消化、吸収」などの具体的な内容を説明する際に何度も細胞の話に立ち返り、反復することで「細胞」への理解を深めてもらうよう努めていきます。それにより、「細胞」と具体的な内容を紐づけて理解し、記憶してもらいます。
この「人体」の単元は今までのどの単元よりも覚えなければならないものの量は多いです。そのため、ただひたすらに覚えることに徹してもらうと生徒たちに負担がかかります。将来的には「ただひたすら覚える」という作業のみを強いて、それによる負荷に耐えてもらう時期が来ますが、この単元では基礎となる「細胞」と具体的な内容を紐づけ、論理的に記憶するという作業を目的としているため、そのような負荷のかけ方は現在は行いません。