現在、5年生は、Aコース、Bコースの2クラスに分けて授業を行っております。
内容としては前半の時間で漢字を扱い、後半で長文読解を扱っています。
本日は漢字の学習について、述べさせていただきます。
ONEで漢字を長い時間をかけて扱う目的は、漢字の書き取りができるようになることではありません。
(1)文章を読む際に読めない漢字をできるだけ少なくすること
(2)文章を読んでいて、わからない熟語に遭遇したときに各漢字から予測をつけられるようにすること
以上の2点です。これらの目的のために、漢字の授業では漢字の読み方と意味を中心に覚えてもらいます。
一般的には漢字の学習というと家庭での書き取り練習と授業時の漢字テストがメインになっていることが多いと思います。その学習の仕方で読み方・形・意味をしっかりと身に着けられるのであればいいのですが、漢字を書くことが単純な機械的作業になってしまうというケースもあります。こうなると、練習はしても意味のある形で知識が定着はしません。
ONEでは、授業において、覚えるべき漢字の読み方と意味を数多くの用例を見て記憶してもらい、それをノートにまとめてもらいます。この際、必要に応じて自分で例文を作ってもらうということも行います。宿題としては、5年次には「ノートに例文を書き写し、読み方と意味を書いてくること」・「漢字を使って例文を作ってくること」を課しています。漢字の形を覚えるため「10回ずつ書く」といったようなことは要求していません。
ノートに例文を書くときは、丁寧に文字を書くように指示をしております。入塾して間もないお子様の場合、学校や前に通われていた塾で文字を丁寧に書くことについて指導がなされていない場合もあり、表記が非常に粗雑になっていたりする場合があります。新入塾のお子様については、この点について細かくチェックし、丁寧な表記をできるよう指導していきます。
表記が雑であることは、単に文字の問題に止まらず、それが学習のいろいろな面に影響を与えることがあります。詳細は述べませんが、非常に重要なテーマですので、時に厳しく注意をさせていただくこともあるかと思いますが、ご理解いただければと存じます。