2024年12月20日
先日、他塾に通われている保護者の方との面談で次のようなお話をうかがいました。
現在通っている塾で「宿題でわからないものがでてきて、なかなか進まない」ということをご相談したところ、担当のスタッフから「宿題はわからなかったら、解答と解説を見て、理解して下さい」と言われたというのです。
宿題について「解答と解説を見て、理解して下さい」という発言には少々驚かされます。解答と解説を見て自分で理解できるのなら、塾に行く理由はなくなります。テキストと模範解答があれば、独力で勉強できるということになるからです。
ONEにおいては、宿題の答え合わせは、教室のスタッフが行います。期日にしっかりと提出しているか、ていねいにやっているか、間違えたものの直しをしているか、わからないものについて質問をして解決しているか……といったことをこちらがチェックし、問題があればそれを修正していくという方法をとっています。
模範解答を渡してしまえば、宿題をやる際にお子様はその答えを写してしまうかもしれません。間違えた問題にバツをつけ、その横に赤ペンで答えを書くだけで満足してしまい、なぜ間違えたのかについての検証が行われないかもしれません。その場合、できない問題はできないままです。意味ある形でやり直しが行われなければ、宿題は機能しません。
もし、現在、塾で大量の宿題を与えられていて、時間的に大きな負担がかかっているのにもかかわらず、理解が十分にできていない、できるようになっている実感がない、という場合には、宿題を意味のある形で行えていない可能性があります。マルつけや間違い直しを意味ある形で行っているか、わからなかった問題を解決できているか、と言った点について、見直してみる必要があるかと思います。