小4の授業時には、その日の授業科目に関わらず、必ずやってもらうプリントがいくつかあります。今日はそのうちの一つ、「国語エクササイズ」というものを紹介します。
このプリントの目的は主に以下の二つです。
(1)「てにをは」の使い分け、接続語、指示語、主語と述語の対応……といった日本語の土台になることについての感覚を身につけてもらうこと。
(2)小学生のうちに身につけておいてもらいたい常識的な知識などを覚えること。
(1)について。すべてについて書くと長くなりますので、「接続語」についてだけ簡単に述べておきます。一般に「順接」・「逆接」・「並列・添加」……などといった具合に分類を学び、空欄を埋める練習問題を行うという方法で学習されることが多いようですが、実際に我々が接続語を用いる際に、「原因を述べた後に結果を述べるから、ここは順接の接続詞を使おう」などと思考することはありません。感覚的に使用しています。この感覚をつけるためには、実際に何度も使用してみる経験が必要です。国語エクササイズでは、そのための練習を何度も繰り返し行います。最初はうまくできない生徒もいるのですが、慣れてくれば当たり前のように接続語を使った文を書けるようになっていきます。
(2)について。「縁側」を知っている小学生がどれだけいるでしょうか。小学生はくだものの旬の季節を知っているでしょうか。「おい」・「めい」ということばの意味を知っているでしょうか。一昔前は常識だったようなことが、社会の変化のせいで、もはや自然に生活しているだけでは身につかなくなっています。しかしながら、国語の文章を読むためには、こういった知識がないと困るような場面がしばしばあるのです。国語エクササイズでは、こういった自然には身につかないであろう「常識」を学習してもらっています。
同じことを繰り返し学習していきますので、特に家庭で復習を行う必要はありません。自然に身につく、覚えるということが重要です。
毎回、5~10分ほどで実施していますが、感覚を身につけること、知識を増やすことにつなげていきたいと考えております。