前記事はこちら → 転塾について①「期待すること」
今回は「転塾」の時期について書いていきます。
転塾を考えるということは、現在の塾に「期待すること」との乖離があるということだと、前回書かせていただきました。ここで大切なのは、転塾先に対して「期待すること」が存在しなければ、転塾にはメリットがないという点です。
すべて満足できる完璧な塾は存在しません。どの塾にも何かしらのメリットとデメリットがあるとお考えください。これらを優先順位に基づいて総合的に判断し、最も条件の合う塾を選ぶことは、保護者の重要な受験へのかかわり方だと思います。この塾選びの姿勢は、志望校選びにも共通するものがありますので、ぜひ時間をかけて丁寧に取り組んでいただきたいと思います。
さて、本題である「転塾の適切な時期」についてです。
最終期限は、『6年生の1月~3月』までだと考えております。個人差がありますので、多少の幅を持たせております。ここでいう個人差の例として、以下のような点が挙げられます。
ただし、これらすべてに問題がなければ、そもそも転塾を考える必要はないとも言えます。いくつかの課題があるからこそ、転塾が選択肢に上がってくるのだと思います。ここに挙げたもの以外にも考慮すべき点はありますが、問題点が多いほど、なるべく早めの転塾を検討することが望ましいと考えます。
先ほど「最終的な期限」を書かせていただきましたが、受験までの時間が長いほど有利であることは間違いありません。塾を運営してきた経験から申し上げると、『5年生の夏期講習前後』の段階でお通いの塾についての疑問や不安がある場合は、その時点で転塾の検討を始めることをおすすめします。ただし、すぐに転塾を決断するのではなく、通っている塾も含めて「候補」を厳選し、慎重に判断・実行していただければと思います。
まとめますと、転塾の「最終的な期限」は『6年生の1月~3月』、できれば『5年生の夏期講習前後』までが望ましい時期だと考えています。文章では伝わりにくい点もあるかと思いますので、ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。