【4月23日】
これは4月23日のチェックテストの問題です。この内容については、授業で一度説明し、その後に「社会トレーニング」という宿題でも扱っています。
このテストでもっとも多い間違いが①と④を逆にするという間違いです。①と④の1位と2位はともに鹿児島・宮崎です。「1位が鹿児島・2位が宮崎」であれば、「ぶた」か「ブロイラー(肉用の鶏)」です。この区別はどうすればよいかと言えば
(1) ブロイラーは年度によっては「1位宮崎、2位鹿児島」となることがある。1位と2位に数字の差を見た時に逆転の可能性があるとすれば④と考えられるから、④がブロイラー。
(2) ①と④の鹿児島の数字を比べると、④の方が圧倒的に多い。④の「1871万」という数は鹿児島県の人口よりもはるかに多い。人間よりもはるかに多い「ぶた」を飼育できるとは思えないので、④は「ブロイラー」。
どちらでもよいのですが、宿題やテストの問題を解く際にこのような根拠に基づいて判断し、答えられていれば問題はありません。
ところが、社会トレーニングをやるときなどに、以下のような行動をとってしまう方がいる可能性があります。
(ア) 自信がないので、とりあえず当てずっぽうで答えを書く。
(イ) ①が「ぶた」、④が「ブロイラー」と覚えてしまう。
(ア)は練習の段階では絶対にやってはいけないことです。正解してマルがついてしまうと、覚え直す機会を失います。入試本番以外では、「わからないものをとりあえず埋める」ということをやってはいけません。
(イ)はこの問題でマルがついても、出題の仕方を変えられると、できなくなってしまいます。このような覚え方は無意味なのですが、知らず知らずこのような記憶になってしまうことは珍しいことではありません。
テストが終わった後に、上記の問題でマルのついたお子様の何人かに「判断の根拠」を質問しました。自信を持って答えられたお子様が多くいましたが、正解したけれど判断材料があいまいなお子様もいらっしゃいました。そこで判断材料について説明をし、確認してもらいました。
【4月30日】
30日のテストでも前回と同内容に関する問題を出題しました。
先週と並べる順番を変えてあります。
ほとんどのお子様は前回説明をした判断材料に基づき、正解をすることができていました。「先週と同じ」と思い込んだのか、あるいは前回の答えを丸暗記したのか、前回と同じ順番で答えを書いてしまった方がいました。いずれにしても修正が必要ですので、もう一度判断材料を示し、次回、もう一度テストに出題する旨を伝えました。
【5月7日】
再度、並べる順番を変えて出題をしました。ほぼ全員がしっかりと判断材料をもとに正解することができていました。できなかったお子様には、授業後にポイントを確認しながら、再度問題に取り組んでもらいました。来週、もう一度確認をします。
5年生の前半においては、内容を覚えることも大切なことではありますが、覚え方を覚えることの方がより重要になります。授業,宿題,テストを通して、どう覚えるのか、どうすれば覚えられるのかということを身につけてもらえるよう、アプローチをしていきます。