今日は夏期講習前の最後の授業でした。本日の授業では、算数の内容以外に、「答が出ればよい」という姿勢で学習に取り組まないようにということを生徒に確認しました。
「答が出ればよい」という姿勢で学習に取り組むことがよくないということについては、ブログでも何回かとり上げていますが、大切なことですので、今回もまた書かせていただきます。
入試の当日であれば「答が出ればよい」という考え方は、間違っていないかもしれません。しかし、5年生が今取り組んでいる問題と入試で取り組む問題では、当然ですが難易度が異なります。問題をたくさん解いていけば、入試問題が解けるようになるだろうとなんとなく思っている人は多いと思いますが、難易度が低い問題の「答えを出す」練習だけを繰り返しても入試問題の答えを出せるようになることには簡単にはつながりません。算数や数学では「この問題はこうやれば答えが出る」ということをそれぞれの問題で覚えていっても、先に進んでわからなくなることは多くの人が経験しているのではないでしょうか。
入試で取り組む問題を解けるようになるために、ONEでは「問題文のどこをどうみて、どう考えるか」という基本を身に着けることを目的にして問題を解いてもらっています。入試問題よりも難易度が低い問題を解いてもらっているのは、こちらが教えた基本を理解できているかどうかを試しているのであって、「その問題の答えが出るかどうか」を試しているわけではありません。課題としているそれぞれの問題には、しっかりと理解してもらいたい基本が含まれており、その基本を身につけてもらうことを意図しています。
このような意図で計算トレーニングなどの宿題を出しておりますので、お子様がわからないと言っているときには,親御さんが答えの出し方を教えるのではなく,お子様にONEで質問するように言っていただければと存じます。