今回の社会の授業では、「公害」および「過疎・過密」に関するチェックテストを行いました。
「公害」に関するテストは3回目になりますが、ほとんどのお子様は完璧にできていました。漢字を忘れてしまったという方がわずかにいらっしゃいましたが、そもそも覚えていないというお子様は皆無でした。覚えたものを忘れてしまうことは、けっして悪いことではありません。忘れたら覚え直せばよいのです。忘れることを「悪」と考えると、覚えるのが嫌になってしまいます。「覚えてこない」ことは問題ですが、一度覚えたものを忘れてしまうことは人間としては自然なことであり、責められるようなことではないのです。
「過疎」・「過密」については、言葉の意味だけを覚えてきてもらい、テストにおいては以下の問題を解いてもらいました。
「過疎」・「過密」の意味を覚えることは全員ができていて、上記の問題も全問正解できているお子様がほとんどでしたが、1,2個の間違いをした方もいらっしゃいました。全問正解できたお子様は、過疎・過密の意味を踏まえて、選択肢の内容を吟味し、それぞれが「人口が減り続けた時に起こることか」・「増え続けた時に起こることか」と考えることができていたということでしょう。与えられた知識の意味をしっかりと分かった上で、それを使って解くということです。もちろん、一対一的に覚えてしまうということも不可能ではありませんが、考えれば解決できることを覚えるというのは、効率的ではありません。
本日は新しい内容として「貿易」について学習しました。
貿易については、「貿易」・「輸出」・「輸入」ということの意味をしっかりと理解した上で、「加工貿易」・「関税」・「貿易黒字」・「貿易赤字」・「貿易摩擦」・「現地生産」・「産業の空洞化」……といったことを関連させながら覚えることができるということが重要です。理解をすることによって、覚えることを減らすことができます。
ただ「貿易」という単元に関しては、一対一で記憶しなければならないような内容もあります。さまざまな資源やモノの輸入先・輸出先の上位の国を覚えるということは理屈と関係なく、一対一で覚えるしかありません。
この単元の学習においては、「理解をして覚える」ということ、「理屈なく覚える」ということの2つが要求されます。どちらも受験勉強においては必要なことですので、しっかりと取り組んでもらえるよう、アプローチしていきます。