2024年12月6日
記事のアップが遅くなり申し訳ございません。春期講習の4年生の理科の授業では、葉脈標本を作ってもらいました。
葉脈標本とは、植物の葉っぱの葉肉を取り去って、葉脈のみにしたもののことです。
植物の葉を薬品につけて煮込み、葉肉を柔らかくし、それを歯ブラシで丁寧にこすり落とすことで、葉を葉脈のみの状態にしてもらいました。もちろん薬品は素手で触っても問題のない濃度まで薄めた上で使用していますので、危険性はありません。
葉脈標本は、作り方はとてもシンプルで簡単なのですが、葉肉を歯ブラシで落とす際の力加減がとても難しいです。今回は4年生にとって初めての実験であったので、思考してもらうことを目的にせず、この力加減の調整に頭を使ってもらうことを目的として実験を行いました。
生徒たちは、楽しそうに取り組んでくれており、葉肉を取り去る際にも、とても丁寧に作業をしてくれました。全員が標本を完成させるところまで進み,希望者にはできあがった葉脈標本をしおりにして持ち帰ってもらいました。
葉脈標本は小学生の理科の単元の内容の,単子葉植物と双子葉植物の区別とつながってくるのですが,少なくとも4年生の間は、こういった知識の定着を目的に実験を行っているわけではありません。実験を通して思考や、体験をしてもらうことを目的としています。今後も楽しんで理科に触れてもらえるように努めていきます。