春期講習の授業が始まりました。
本日は3月の通常授業で扱っていた文章について、ここまに読んだ部分の確認をしながら、先の部分を読み進めていきました。
文章を読んでスムーズに理解をしていくためには、文章中に使用されている語句の大半について、「読めて、意味ががわかる」状態である必要があります。
そこで、文章中に使用されている重要語句等について、読み方を確認し、意味の説明をした後に、それをまとめてもらいました。
「説明された内容をまとめる」というのは、単純にホワイトボードに書かれたことを書き写すということではありません。
ホワイトボードには、説明される「語句」が書かれているだけで、「語句の意味」については原則として書かれません。生徒たちは口頭で説明されたことを理解し、それを自分のことばでまとめていくことになります。そのため、語句の意味としてお子様の書いた説明が稚拙であったり、不十分なものであったりということは少なからずあります。しかし、それはそれで構いません。同じ文章を何回かの授業にわたって扱っていく中で繰り返し語句の意味を説明しますし、テストにおいても確認をしていきます。その中で徐々に修正されていきます。
実は「説明された内容を自分でまとめる」ということを行うのは、能動的に話を聞けるようにすることが狙いです。春期講習から参加したお子様の中に「今、説明されたことをまとめて」と指示されたときに、手が止まってしまった方がいらっしゃいました。説明を聞いてはいるのですが、一回で理解しようという気持ちで聞けていないので、いざ聞いたことをまとめるように指示をされたら、それができないのです。話を聞けていないことを指摘した後、あらたに説明した内容については、しっかりと聞いて、まとめることができていました。
教師が板書しながら説明をしている際に、生徒が説明を聞きながら書き写すということをしていると、話をしっかりと聞くということができなくなります。話をしっかりと聞けていない状態が当たり前になってしまったら、学習においては大きなマイナスになりますので、ONEではそういう作業を要求することはありません。