2025年8月22日
授業実施日 8月22日
科目 理科
学年4年
今回の4年夏期講習では、「アルミ缶つぶし」の実験を行いました。
4年生の理科は、目の前で起きた事象について考えることで、今後必要となる認識の助けとなるよう授業を実施しています。
「アルミ缶つぶし」の実験で意識してもらったことは「気体」についての認識です。「気体」とは物質の状態を指す言葉です。一般的に「気体」に対する認識は「固体」「液体」に比べて低いです。それは目に見えないという実に単純な理由から意識しづらいからです。特に経験の少ない子供にとって「気体」を認識することは大変です。今回、「気体」を少しでも実感してもらうために実験を行いました。
実験の概要は以下の通りです。
アルミ缶に少量の水を入れて加熱します。熱せられることで水(液体)が水蒸気(気体)になり、体積が大きくなります。これにより、缶の中は水蒸気で満たされると同時にアルミ缶の内部に存在した空気は追い出されます。ここでアルミ缶の蓋を閉めると、内部は水蒸気(気体)のみとなります。この状態のアルミ缶を冷却すると、内部の水蒸気(気体)は水(液体)になり体積は急激に減少します。最終的に、缶の中は少量の水と真空状態になり、大気圧に耐えられず缶はつぶれることになります。
以上の実験において、なぜ缶がつぶれたのかを考えてもらうことで、「気体」の存在を認識してもらいました。生徒たちは缶がつぶれる仕組みと「気体」の存在をザックリとではありますが認識してくれたと思います。この内容は4年生だけでなく6年生であっても理解をするのには難しい内容です。理解まではまだまだですが、体験を通じて実感してもらう意図は十分伝わったと思います。
4,5年生の期間は、様々な体験を塾以外でも多くして頂けたらと思います。