2025年6月3日
春期講習から一貫して丁寧な計算演習を行っています。
最初の頃はもって20分程度だった集中力が40分を超え、1時間以上になる日も近いと思います。ONEでは6年生になると、授業時間は最長で6時間になり、さらにそこから自習で2時間ほど残ります。今年の4年生も、徐々に体力・精神力が成長していってくれると思います。
小4では「読む(認識)」という行動が、大人が思っているよりも上手くいきません。これは、対象となる文章を「どのような価値観」で受け取ったらよいか定まっていない、もしくは「価値観」がまだ存在しないからです。学習とはすべて、どのような価値観が必要で、どのように受け取るべきかを習熟することです。徐々にリテラシーとして身に着けていくと、「授業を能動的」に受け取ることができるようになります。まずはこの「授業を能動的」に受けられるようにすることが、4年生での学習だと考えて頂けたらと思います。
4年生の現時点で、「問題文にある数字を適当に組み合わせて答えを出す」ことをしてしまう生徒が多く存在します。これは小学校で習った算数で「どのような価値観」で算数を認識しているかの影響が色濃く出た結果です。このとき、本を読めば解決という簡単なものではなく、算数に対する姿勢(認識)そのものを修正する必要があります。ここに時間をかけてじっくり成長させていくのがONEの方針であることを理解していただけると助かります。
具体的には、計算演習のほかに論理パズルなどを用い授業を行っています。これにより彼らの思考がクリアになっている様子が窺えます。過去には悩んでいた文章題なども投げ出さなくなるなど生徒たちの成長を感じます。これからも丁寧に時間をかけて授業を進行してまいりますのでよろしくお願いいたします。
(算数科:池田)