小4の国語の授業の前半、小5の社会の授業において、都道府県および都道府県庁所在地のテストを毎回行っています。「都道府県を完璧に覚える」ことを目指して取り組んでもらっています。「完璧」というのは「テストで何とか満点が取れる」という状態ではありません。「都道府県名を聞いたら場所が瞬間的に思い浮かぶ」・「地図中の場所を示されたら即座に都道府県が答えられる」という状態です。知識が九九と同様に当たり前のことになっているということです。
現在、「7分間ですべての都道府県名・都道県庁所在地名(県名と異なる18個)を日本地図に記入する」ということに取り組んでもらっているのですが、すべて答えるためには、だいたい一つ6秒強で答えを書いていく必要があります。「ええと、ここは何だったっけ?」などという具合に、思い出すために時間がかかるようだと終わらせることはできません。今週の授業において7分間で県庁所在地までコンプリートできたお子様は1名のみ。都道府県名だけであれば、多くのお子様が時間内に完答できるようになっています。
このテストには2つの目的があります。
一つは純粋に内容を覚えるということです。社会の知識にも、いろいろなレベルの知識があり、受験直前に覚えればいいような些末な知識もありますが、授業を聴いたり、問題を解いたりする際に、前提として持っていないといけない知識もあります。地理分野で言えば都道府県名はその中でも特に重要なものです。
もう一つは完璧に覚えるための方法を身につけるということです。毎回テストを実施するということは繰り返し思い出す機会を作るということです。思い出そうとして思い出せない、そこで答えを確認する。「あっ、そうだ! なんで思い出せなかったんだ~」となるのですが、このときに記憶がより確かなものになっていきます。「覚える→思い出す→忘れたら確認」これを繰り返すのです。
都道府県が当たり前になったら、102個の年号を覚えるということに取り組んでもらいます。都道府県を覚えることに比べ、ハードルは高いのですが、取るべき行動は共通です。