2025年4月30日
過去記事において、小4では有名な古典的な物語を読んでもらっているということを書きました。
毎回、日本の古典的な昔話や西洋の有名な童話などを扱っています。
最初に文章を読むために必要な語句の知識や背景知識について説明し、その後に少しずつ文章を読んでもらっています。一気に読まず、途中で立ち止まり、そこまでの話を振り返ってもらったり、この後の展開に思いを馳せてもらったりということをしています。
立ち止まったときに、生徒たちは「この後どうなるのかな?」「早く続きを読みたい」などということを口にします。「読みたい」という思いを持って、前のめりになって文章を読んでくれています。この状態を作ることが4年生の時期にはもっとも重要なことと言ってよいと思います。
国語が苦手だというお子様の中には、文章を読むことに対してマイナス感情を持ってしまっている人が少なからずいます。そのような状態になってしまう理由としては、以下のようなことが考えられます。
(1) 理解できないような難しい文章を読まされた。
(2) 文章を読んだ後に問題を解かされ、自分が読んで感じたことを否定された。
(3) 読みたくもない本を読むことを強制された。
こんなことを継続していたら、文章を読むことが嫌になり、頭や心を動かしながら文章を読むことができなくなります。一度そうなってしまった後でこれを修正することはとても大変なことです。
文章を読むことに対するプラス感情を持てるよう、もうしばらく古典的な童話を扱っていきます。