2025年4月12日
春期講習4年生の理科の授業では、葉脈標本をつくってもらいました。
葉脈標本とは、植物の葉っぱの葉肉を取り去り、葉脈のみの状態にした標本のことです。この葉脈標本の作り方はとてもシンプルです。柔らかくなるまで煮込んだ葉を歯ブラシで丁寧にこすることで、葉肉の部分を削ぎ落とすだけです。作り方はとてもシンプルですが、歯ブラシでこする過程での力加減がとても難しく小学生にとっては意味のある経験になると考えています。
4年生のあいだ、理科の授業は講習期間のみとなっています。従って、4年生の理科は、知識の定着は目的とはしていません。4年生での理科の目的は、実験を用いた「思考や感覚」の成長を目的としています。今回の実験では、葉っぱを歯ブラシでこする際の力加減の感覚の調整です。力の強弱で標本の出来が変わります。そして、標本作りに熱中することで「集中力(感覚)」が何かも実感していきます。今年の実験も例年通り、標本作りに熱中してもらえたと思います。
今後の講習時の理科でも、実験を通して「思考や感覚」へのアプローチができるよう工夫してまいります。