「新4年生の塾選びについて」の続きとなります。
今回は、②「予習・復習・宿題のサポートを誰が行うのか」についてお話しします。
授業外での学習サポートについては、大きく次の2つのタイプに分けられます。
A 予習・復習・宿題のサポートや管理を保護者の方が行うタイプ
B 保護者の方は勉強にはタッチせず、塾が管理を行うタイプ
一般的に、大手塾の多くはAタイプです。
宿題などの解答は生徒または保護者に配付され、生徒自身、あるいは保護者が答え合わせを行う形が主流です。
質問対応については、どの塾もある程度フォローをしてくれますが、徹底的というわけではなく、教師の裁量によって差があるのが実情です。同じ塾でも、担当講師によって対応の丁寧さやきめ細かさが大きく異なることもあります。
また、予習・復習・宿題をお子様がうまく進められない場合や、授業内容についていけず困ってしまう場合には、別料金の個別などが提案されるケースもあります。その塾に準拠した個別指導コースを勧められることなどがそれにあたります。
こうしたサポートは、あくまで「通常授業とは別枠」として扱われるのが一般的です。
一方、Bタイプについてですが、教師が徹底的にサポートを行います。
丸つけ・質問対応・宿題の提出管理・自習の管理は、すべて塾側の仕事と位置づけています。
常識的な範囲の指導であれば、これらのフォローアップの費用は授業料に含まれています。
このようにしている理由は、「生徒一人ひとりの学習状況(ステータス)を常に把握するため」です。
生徒の状況を把握できていれば、授業の進め方(カリキュラム)を適宜調整することが可能になり効率的な授業をすることができるからです。ただし、スタッフの負担は大きく、ある一定の人数までしか受け入れることができないというデメリットも存在します。
ONEはBタイプになります。毎年同じカリキュラムを実施するのではなく、状況に応じて調整しながら授業を進めています。このような対応は、多くの教室を展開している大手塾ではなかなか難しい面もあります。
ただし、大手塾にはクラス数が多く、学力レベルに応じたクラス編成が可能という大きな魅力があります。
一方、ONEは学年ごとに最大2クラスまで(約20人)の少人数制を基本としているため、細かいレベル分けはできません。
それぞれの形態に、明確なメリットとデメリットが存在します。
お子様の性格・性質に合った塾を探す一つのパラメータとして役に立てていただければと思います。
どのタイプの塾にも一長一短があります。
今回の記事が、塾選びを考える際の一つの目安として、少しでもお役に立てば幸いです。