最初に、前々記事で挙げた②「未履修範囲でも一般的な常識問題に対処できているか」について書かせていただきます。
「一般的な常識問題に対処できること」を“前提としない”ことが小学生に対して重要な感覚になります。
小学生の場合、大人が「当たり前」と思っている事柄は、けっして「当たり前」になっているわけではありません。これは、生徒個々でバラツキがあり、それぞれにポッカリ抜けている部分が存在します。経験の少ない小学生においてそれこそ「抜けているのが当たり前」なのです。
もしも、生徒に“当たり前”と言いたいならば、「その時点までに、繰り返し“当たり前”になるようなアプローチをかけていること」が前提となります。
つまり対策として最も大切なことは「丁寧に当たり前になるまで繰り返し説明し、当たり前のことのように繰り返し使わせること」に尽きると考えます。結局は時間をかけて定着させることが必要となります。
最後に③「真剣に過去問に取り組めているか」についてです。
言うまでもありませんが真剣に取り組んでくれなければ、分析や学習の材料など、そこから得られるものはありません。なので、真剣に取り組む意欲が無いと判断した段階で過去問学習に取り組むことを中止し「真剣に取り組めない原因追究」をしていきます。原因として考えられるものには、以下のようなものがあります。
・問題難度が高すぎる
・疲れている
・体調不良
・受験に前向きではない
・その他の要因
このように様々な原因があるので対策は一つではありません。ここから先は時間とエネルギーをかけ説得していくしかありません。
受験本番には50分前後という短い時間制限が存在します。しかし現時点においては、時間をかけるべきところに時間をかけて良い段階なのです。この時間配分を間違えると本番で時間が足らなくなります。焦りながら焦らないというジレンマを抱えながら丁寧に指導して参ります。