2024年12月4日
今回の4年生の理科の授業では、生徒たちに浮沈子という装置を作ってもらいました。
浮沈子とは、ペットボトルに力を加えて握ったり、力を緩めたりすると、中に入っている浮きが沈んだり、浮いたりする装置のことです。
4年生の理科は季節講習のときのみで、継続した授業は行っていません。したがって、具体的な内容についての知識の定着に重きを置いてはいません。また、今回の実験は特に知識の定着とは全く別の目的のもとに実験を行っています。
今回の実験の目的としましては、「観察」と「調整」を行ってもらうことにあります。
生徒たちには、浮沈子の浮き沈みする様子を見せた後で、なぜ浮きが沈んだり浮いたりするのかの説明をし、作り方の説明は行わず、見本の浮沈子を観察することで作ってもらいました。
生徒たちは、ひたすらに自分の装置を「観察」し、浮きに付ける重りの重さや、浮きの中の水の量を「調整」していました。当然、簡単に作ることはできていませんでしたが、生徒たちは皆、試行錯誤しつつ、何度も試してみることで浮沈子を作り上げてくれました。この「観察」と「調整」を肌で感じてもらうのが今回の実験の目的でありました。