最初に毎回授業の前半に行っている様々なトレーニングについて書かせていただきます。
計算や記憶練習、パズルなど様々な課題に取り組んでもらっていますが、ここ数週間で取り組みの姿勢やスコアに変化が目立っているお子様が少なからずいらっしゃいます。
以下のような変化が見られます。
・計算のスピードが上がっている。
・短期記憶をする際の取り組みが良くなり、精度が上がっている。
・難度の高いパズルに粘り強く取り組めるようになっている。
たとえば、「自分は計算は苦手だ」と決めつけていた生徒が、覚悟を決めて計算練習を行う。一定期間、トレーニングを続けることにより、やがて点数が上がる。そうすると、それが喜びや自信につながり、前向きな姿勢で取り組めるようになり、さらに得点が伸びる、といったことが起こります。
苦手なもの・嫌いなものでも、一生懸命に取り組むことで、必ずできるようになっていきます。少しずつ点数が上がっていくこともありますし、ある日突然大きく得点が伸びることもあります。
嫌いなものからはどうしても逃げたくなりますし、取り組む姿勢も消極的なものになりがちですが、そうなってしまう場合には「集中して取り組む」ことを強制していきます。お子様がきついと感じることもあるかもしれませんが、保護者の方には趣旨をご理解いただければと存じます。
後半の授業では、今週は宮沢賢治の『よだかの星』を読んでもらいました。簡単にすらすらと読めるような物語ではないので、文章を読む前提となる語句の知識の説明をしたうえで、少しずつ読み進めていきました。最後まで読み終えることはできなかったのですが、先の展開に思いをはせ、あれこれと予想を述べるお子様もいらっしゃいました。続きは来週読んでもらいます。宮沢賢治の作品は子供向けのように思われる作品でも、かなり深いテーマが隠されていることも多く、小学生にとっては簡単ではありませんが、今回は少し背伸びしてもらおうと思います。