2024年12月6日
今週は,体験授業の方がいらっしゃったこともあり,授業の前半ではここまで学んできた,小数の四則計算について,もう一度,一通り確認をしてみました。以前に習得してできるようになった計算について混乱をしているお子様がいました。これはそのお子様がさぼっていたわけではありません。新しいことを学んだことで,それと似た,今までにできていたことに混乱が生じるのは普通のことです。こういった場合には,混乱したことを責めるのではなく,だれにでも起こりうることであることを告げて安心させた上で,混乱した内容について,もう一度丁寧にやり直してもらうことが大切です。こうやって生じた混乱を解決することによって,知識を確実なものに変えていくことができるのです。
授業の後半では,先週の授業に引き続き,ポリドロンを使って,立方体の展開図を見つけてもらいました(先週の授業についてはこちらをご参照ください)。
何人かのお子様は11通りの立方体の展開図すべてを見つけることができていました。完答したお子様は,やみくもに展開図を作るのではなく,前にできた展開図の形を少し変えることで,新しい展開図を作ることができることに気が付いていました。新しい問題に対して,自分が持っている知識を形を変えて利用することができないかと考えることは大切です。こういった新しい問題を考えるための手法は,なかなか言葉で教えることはできません。今回,良い体験をしてもらえたと思います。
完答できなかったお子様も,集中して物事に取り組むことができていました。