4年生の授業においては、前半の時間に、科目の枠にとらわれず、様々なプリントに取り組んでもらっています。計算練習、国語エクササイズ、記憶練習、文字練習、パズル……などです。
今回は「文字練習」について書かせていただきます。「文字をていねいに書く」ということは非常に重要なことです。文字が判読困難な状態になってしまうお子様は、どうしてそうなってしまうのでしょうか。考えられる理由はいくつかあります。
・「しっかりとした文字の形」や「美しい文字」のイメージができていない。
・文字の形のイメージはできているが、手先を器用にコントロールすることができない。
・しっかりとした文字を書くことはできるのだが、ていねいに書こうという意識がない。
他にも考えられる理由はあるのですが、代表的な理由を3つ挙げさせていただきました。
授業時に行っている文字練習は、上記のような要因で文字が雑になってしまうことを防ぐためのものです。手本となる文字をなぞり、その後に自分でていねいに文字を書くということに3~5分ほど集中して取り組んでもらっています。
この練習においては全員がていねいに文字を書くことができています。これを繰り返すことで「美しい文字・しっかりとした文字の形のイメージ」を作り、その文字を正確にトレースすることにより手先に動きを覚えさせ、さらに集中して落ち着いて書くという意識を持たせることを狙っています。
文字練習のときと同じように、いつでもていねいに書けるかと言えば、そうなっていないお子様が少なからずいらっしゃいます。授業時に行う小テストなどにおいてはていねいに書けるけれども、自宅で行う宿題については文字が乱雑になってしまうという方もいらっしゃいます。いつでも文字練習のときと同じようにできるよう、繰り返しこのトレーニングに取り組んでもらうこと等を通じて修正できるようにアプローチしてまいります。