前回の記事はこちら → 授業報告 9月7日
前記事で取りあげた二種のテストを実施しました。
最初に実施したのは 「制限時間内にその場で覚えた内容」についてのテストです。一時記憶・短期記憶のトレーニングのようですが、それだけではありません(詳細は書けません)。
覚える方法を個々に具体的に指示をしているわけではありませんが、みな、覚える際に「書く」・「声に出して読み上げる」・「覚えたかどうかチェックする」といったことをして、記憶の精度を上げようとしてくれています。
いざ、テストをすると、「覚えたつもりだったのに思い出せない」とか、「漢字を間違えて覚えてしまった」とか、至らなかった部分があることに気づきます。どうやったらこれらを改善できるか、いろいろと試行錯誤しながら、少しずつ記憶の精度を上げていってもらいます。
次に実施したのが「前週の確認テスト」です。多少のミスはあるものの、みな、テストに備えて学習をしてきてくれました。
この2つのテストの結果には、相関関係があります。前者の得点が上がってくると、後者の得点も上がっていきます。
「制限時間内にその場で覚える」際の精度が上がれば、家で記憶をするための学習をする際の精度も上がり、覚える際の所要時間も短くなります。記憶のために家庭で一定の時間を割くときに、時間内で覚えられることの量が増え、覚えたものの定着度も上がります。前者のテストに懸命に取り組み、得点を伸ばしていけるよう、アプローチをしていきます。
授業では、室町時代~江戸時代までの概略を一気に学習しました。細かいことには全く触れていません。まずは歴史の概要を捉えてもらい、その後に時間をかけて詳しい内容につき、覚えていってもらいます。重要な内容は反復されますし、細かい内容も重要事項と関連させながら覚えることができます。覚えてほしいキーワードを含むプリントを配付しましたので、この内容については次週、今週実施したテストと合わせて、テストを行います。テスト2枚分合わせて、キーワードは50個弱。ただ、前半は繰り返しになりますので、時間はさほどかからないはずです。おそらく、繰り返し学習した内容と新たに覚えた内容の定着度に差が生じますが、反復の効果を実感してもらえればよいので、問題はありません。
記憶をするための方法を身につけてもらうことが、社会の学習の最大の目的です。今後もテストを利用して、記憶のスキルを向上させていきます。