現在、6年生は社会において、地理分野の「1対1」で丸暗記しなければいけない事柄を集中的に覚えてもらっています。
平野、川と湖、山地・山脈、半島、島、新幹線や高速道路、橋とトンネル……などなど
ただひたすら暗記をするというものです。「短期記憶」の能力が高いお子様は、この学習を極めて効率的に進めることができます。
たとえば全部で20個の日本を代表する河川の名前と場所を覚えるのに、どれだけの時間がかかるか。「短期記憶」が得意なお子様だと、10分足らずで覚え、その後、1~2分で確認。間違えたら、その部分を確認し、再度覚え、再び1~2分で確認。トータルで20分もかかりません。その後、一週間の中で数回、1~2分の確認を行なえば、定着します。過去問等で繰り返し出会ううちに、さらに記憶は確かなものになっていきます。
ONEでは、4年生のうちから、短期記憶を鍛えるためのトレーニングを実施しています。
5分程度の短い時間、できるだけ集中して決められた知識を覚えてもらい、その後にテストをするということを繰り返しています。4年の段階では、知識の定着を求めていません。集中して覚えるということに絞って練習をし、どうすれば覚えられるかということに気づき、短期記憶の精度を高めることを目的にしています。
5年生の社会の授業でも、短期記憶の練習を行っています。5年生の場合は、短期記憶の練習に反復を組み合わせて、どうすれば記憶を定着させられるかということも同時に学んでもらっています。
4年、5年時のこの短期記憶練習で少しでもいい点数を取ろうと必死に取り組むことで、短期記憶の精度は向上していきます。4年生のスタート時には、みな思うように記憶ができず、5分では1~2個しか覚えられないというようなことも珍しくないのですが、毎回懸命に取り組んでいると、5分間で覚えられる数は大きく伸びていきます。
4、5年の時期に短期記憶の練習を通じて、記憶のコツをつかみ、短時間で精度高く覚える能力を上げておくと、6年生における学習では大きな武器になります。これは社会科に限ったことではありません。受験学年においては、科目を問わず覚えなければいけないものは数多くあります。これらを効率的に覚え、入試において確実に得点を稼げるようになるためにも、4,5年時の記憶練習には、全力で取り組んでもらいたいと思います。この練習に関しては、少しでも人より早く、多く覚えようと考えて取り組んでもらえればと思います。