前記事はこちら → 小5国語 宿題について(1)
前記事で、5年生には2つの宿題を課しているということを書きました。そのうちの一つは「漢字」の宿題で、これについては前記事で説明させていただきました。
本日はもう一つの宿題に関してです。
「長文読解」に関わる宿題なのですが、どのような内容かについては企業秘密に関わるため詳細を述べることはできません。
通常、長文読解の宿題というと、文章を読んでそれについての設問を解くというものを想像される方が多いかと思いますが、そういう宿題ではありません。
文章を理解するために必要なことの定着を目的とした宿題です。
文章を理解するために必要なことが何かということについて、少しだけ述べておきます。
中学受験で出題される文章というものは、平均的な小学生にとっては相当に難しいものです。出題される文章はそもそも小学生を対象に書かれた文章ではありません。中高生あるいはそれ以上の年齢層の人を対象に書かれた書籍から出題されることがほとんどです。そこには難しい言葉も多々使用されているかもしれませんし、小学生には馴染みのないテーマが取り扱われているかもしれません。
そうであるならば、文章を読む前提として、その文章の想定している読者層が持っているような知識・教養を持っていることが望ましいということになります。この状態を作ることが宿題の目的です。具体的に何をどうやらせているかという部分については、詳細を述べることはできませんが、これをしっかりとやり続けることで、文章を読む土台となる部分がしっかりとしてきます。
一本の文章を理解するために知っておかなければいけないことは、文章そのものに書かれていることより、はるかに多いものです。一本の文章を通読するために説明しなければならない前提知識はかなりの量になります。それは一回説明を聴いただけで身につくようなものではありません。宿題を通じて、丁寧に繰り返し学習を行ってもらいます。