6年生の方には、9月から模試を受験してもらっています。
模試を受けることの意味については、入試報告会や面談等でお話しさせていただいております。「結果については気にしないで下さい」ということも繰り返しお話しさせていただいておりますが、実際に模試を受験しはじめると、結果を見てあれこれと心配になってしまうことも少なくないかもしれません。
そこで、今回の記事では「模試(合否判定テスト)」について書かせていただきます。
多くの受験生の保護者の方が「模試」を重要な指標と考えていらっしゃると思います。しかし、申し訳ないのですがONEにおいては、合否の大きな判断材料となりうるとは考えておりません。その理由も含め、模試についての考え方を述べさせていただきます。
【誰を対象としたテストであるか。】
入試問題というものは、学校ごとに難易度も様々ですし、同レベルにあっても問われていることの方向性や問題量などについて、様々な違いが存在します。こういった多様性を考えれば、たった一つのテストの結果で、志望校の合否を推し量ろうとすることには無理があるということは明らかです。
模試は多様な受験生が利用しています。難問の出題がメインとなる超難関校を受けるお子様も受けますし、基本問題中心の出題をする学校を受けるお子様も、同じ模試を受験します。こういった事情を踏まえ、模試にはさまざまな難度の問題がまんべんなく出題されるのですが、現実にはそんな出題をする中学校というのは存在しません。
ONEスタッフにも、外部テストの難易度設定がどこをターゲットにしているのか正直分かりません。
「易から難までまんべんなく出題」
「易しめの出題は、入試頻出問題を、そのままに近い状態で出題」
「難しめの出題は頻出問題をいじって出題」
「難しめの出題はマニアックな問題を出題」
模試の問題には上記のような特徴が見られます。
具体的な模試の出題を取りあげて詳しい分析を書けばよいのでしょうが、ここでそれをするのは諸事情により難しいので、ご容赦下さい。
外部テストに関しては、このような特性になることは仕方がないことだと思います。だからこそ、この特性を理解したうえでテストを受けるべきですし、結果を受け取るべきだと考えます。
長くなりましたので、続きはあらためて記事を書かせていただきます。