4年生の授業の前半では計算練習をしています。足し算・引き算の繰り上がり・繰り下がりでのミスを何回か修正してきましたが、今回は繰り上がり・繰り下がりでのミスはありませんでした。意味のある練習をしてくれていると思います。
授業の後半では割り算の計算の練習を続けています。割る数が大きくなると商の見当をつけるのに時間がかかりますが、これには慣れてもらうしかありません。割る数が大きくなったときに商の見当をつけるためには、「28×3は90より少し小さくなる」とか「325×5は1500より少し大きくなる」といった(整数)×(1桁の整数)の掛け算が、おおよそいくつになるかがわかるようにならなければなりません。こういう感覚を養うために必要な掛け算の練習も併せて行っていきます。
割り算の筆算がスムーズにできるようになることが現在の第一目標ですが、筆算の練習以外に文章題の「文章」を読み取る練習もしています。文章題を解く過程において、最終的には計算をして答えを出すという行動が必要となります。どういう計算をするかということについては、問題文に書かれている状況をイメージし、何を自分が求めたいのを判断することによって、自動決定します。ところが、文章を読むということをせず、計算練習だけを繰り返していると、計算に意識が集中してしまって、問題文にある数だけを見て、掛け算をするのだろうか、割り算をするのだろうかという発想になってしまうことがあります。たとえば、問題文に24と8という数があれば、それぞれの数が何を表しているかに関係なく、24÷8=3という計算をしてしまうことがあります。
こういうことが起こらないように、計算を考える前に、問題文に何が書かれているかを読み取ることを意識する必要があります。この練習として、前回に引き続き、算数の問題文にあるような状況について、文章を読み取ってイメージしてもらいました。
具体的には、例題のような文章に書かれている状況を実際にご石を使って表現することをやってもらいました。計算練習とあわせて、問題文の読み取りについては今後も練習を続けていきます。