2024年11月30日
講習時は授業が連続して行われます。今回の講習では、一つの長い文章(物語)を分割して、連続物として読んでもらっています。
連続ドラマやアニメを見るときと同様、いよいよ面白くなってきた、これからどうなるんだろう……というところで、「次回をお楽しみに」ということになるのですが、実はこれには大きな意味があります。
楽しみながら文章を読んでいるときに突然読むことを中断させられた場合、心に慣性のようなものが働きます。このあとどうなるのだろう、きっとこうなるのではないだろうか、それとも……といった具合に、あれこれとイメージが広がります。
そして、次回に実際に続きを読んだ際に、予想通りだったと満足するのか、予想を超えた展開に驚きを感じるのか、あるいは予想に及ばない平凡な内容にがっかりするのか。いずれにせよ、ただ受け身で文章を読むだけでなく、積極的・能動的に「読む」という行為を行うことができるのです。
前回の授業においては、小説を中途まで読んでもらい、「このあとどうなるだろう?」と想像してもらいました。皆、いろいろと思いを巡らしてくれていました。
そして今回の授業において、前回想像した展開になっているかどうか、実際に読んでもらいました。漫然と長い文章を読むよりも、頭や心を動かしながら読め進めることができています。
講習最終日に結末まで読み終えることになるのですが、それについても展開を予想してもらいました。次回も能動的に文章を読むことができると思います。