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小4国語 授業報告 3/26

今回、読解の出典として選んだのは、アンデルセンの『裸の王様』です。
とても有名なお話ですし、読書量の多いお子様なら、たいていは読んだことがあるのではないかと思います。

例年、新小4の2,3月には、有名な古典的な作品を読んでもらうことが多くあります。目的は大きく二つです。

一つ目の目的は、作品を読んだことがないというお子様に基礎的な教養として読んでおいてほしいということです。日本の昔話、イソップ童話、グリム童話、アンデルセン……等々は、子どもの時代に読んでおきたい作品です。これらの作品を中学生や高校生になってから読もうなどということはまずないでしょうし、小学校でも高学年になったらそれまで読んだ経験のないお子様が自主的にこれらの作品を読もうと思う可能性はほぼないでしょう。
この第一の目的については、過去記事で詳しく説明しておりますので、ご参照いただければと存じます。→ 古典的童話を読む意味について

二つ目の目的は、作品を幼少期に読んだことがあるというお子様に対してのものです。
一度読んだことのある文章を繰り返し読むことには、大きな意味があります。読書に限らず、たとえば映画やテレビドラマなどであっても、同じ作品に繰り返し触れていると、最初は気付かなかったことに気づき、「なるほど、そういうことだったのか」という気持ちにさせられることは少なくないのではないでしょうか。つまり、一回味わっただけでは気づかないこと、分かっていないことがあるということです。
読書好きの人はこういうことを経験的に知っていますので、一度読んだ文章を再読することをいやがりません。いや、むしろ積極的に同じ文章を繰り返し読もうとしたりします。もちろん、再読しようと思うのは、一度読んだ際に面白いと感じた文章に限られるでしょうが。
幼少期に読んだ作品を、少し成長した段階で読むと、また違った世界を垣間見ることができるかもしれません。『裸の王様』にしても、幼いころに読んだ時には、「王様が裸で街を歩いている姿」を描いた挿絵を見て、「間抜けな王様だ」とおかしく思っただけかもしれません。しかし、成長した後に読んだら、この王様を笑うことはできないし、王様をちやほやした家来や見物人も笑うことはできない、自分もそうなるかもしれない……などということに気づき、恐怖を覚えるなどということがあるかもしれません。
さすがに小学校4年生の段階ではそこまではいかないでしょうが、かつて読んだ時よりも、気づけることは多くなっているはずです。一度読んだ文章を再読した時の感覚を味わってもらうということが、二つ目の目的です。

 

明日から春期講習となります。
春期講習では連続した授業となりますので、普段よりも長い文章を数回に分けて読んでもらおうと思っています。この意図については、講習後の記事に書かせていただきます。

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