2024年12月6日
今回の授業では、紙の上に書かれた設計図(展開図)について、それを組み立てたときにどうなるのか、頭の中で考えたことが実際と一致するかを確認してもらいました。題材としてポリドロンという多角形を組み合わせて立体図形を作ることができる学習教材を使いました。
(ポリドロンについてはこちらをご参照ください。)
正方形を6個机の上に並べて、設計図を作ってそれを組み立てたときに立方体になるかどうかを確認してもらいました。同じものを何回も作ってしまう可能性があるので、出来上がったものについては、メモをしてもらいました。まず頭の中で組み立ててみてもらうために、立体の形に組み立てながら考えるのは禁止しました。
ポリドロンを利用したのは、自分が考えたことを形にして、正しいかどうかをすぐに試すことができ、うまくいかなかったとしても、失敗したものを観察することで次を考えるヒントを得てほしかったからです。
立方体の展開図は全部で11種類あります。思いついたものをただ書き出していくだけでは、なかなか全部を見つけることはできません。今回は11種類全部の展開図を見つけることができなくても、半分以上見つけられればよいという認識で授業に入りましたが、みんな自分なりの規則を考えて自分だけの力で全員9種類以上書き出してくれました。行き詰ってしまうこともありましたが、皆あきらめずに前向きに取り組んでくれていました。
今回の授業の大きな目的のひとつは、「没頭して取り組むこと」でしたが、この目的に関しては、全員がしっかりとクリアしてくれました。