前回の授業の様子はこちら→ 小5国語 読解の前提となる知識
引き続き「地球温暖化」というテーマの文章を扱っています。1週目は「地球温暖化の原因は何か」について、2週目は「地球温暖化の解決が難しいのはなぜか」ということについて、一般常識的な内容をまとめた文章を読んでもらい、その内容をまとめてもらいました。
本日はこのテーマについての3回目の授業です。文章を再読してもらった後、生徒たちに発問をしながら文章の概要を振り返った後で、前週まとめてもらった答案のうち、いくつかを印刷し、全員にそれらの答案を読んでもらい、問題点・修正点を探すということをしてもらいました。
「本文の理解がまだ不十分と思われる答案」、「文章の理解はできているが記述をする際に文法上・表記上のミスをしている答案」、「ほぼ問題がない答案」を生徒たちに読んでもらったのですが、問題のある答案については、多くのお子様が問題点・修正点に気付けていました。(実は、自分の書いた答案であっても、こうやって答案を活字に直された状態で読み返すと、問題点に気づけるということが少なくありません。自分で答案を書いているときには夢中になっていて、書いたものを読み返し、修正しながら書き進めるということが十分にできていないのです。)
他の生徒の答案を読み、問題点を探そうとする際、生徒たちは「これでは意味が十分に伝わらないから、自分ならこう直す」などということを考えています。こうやって他者の答案を読み、「自分ならこう書く」・「こうまとめた方がいいのではないか」といったことが頭の中にある状態で、「本文前半の要約」・「本文後半の要約」をしてもらいました。先ほど読んだばかりの他者の答えと自分の書いている答えを頭の中で比較しつつ、書き進めてくれました。記述をする前に、他者の記述した答案を見るという作業をしてもらったことで、自分の書いている答えに対する姿勢・意識が変わります。自分の書いた答えを、他者の書いたもののように冷静に読むことができるようになると、自分の解答の至らないことに気づき、適切に修正をしていくことが可能になっていきます。
15分ほどの時間でしたが、みな集中して一生懸命に書いていました。途中で行き詰まってしまい、なかなか先に書き進められないというお子様には声をかけましたが、ほとんどの生徒は途中でアドバイスを求めることなく、答えを書きあげてくれました。
本日提出してもらった答案につきましては、問題点・修正点を指摘の上、水曜日に返却いたします。再度書き直した上で、金曜日、ないしは来週の月曜日にご提出下さい。なお、本日の時間内に書き上げることができなかったお子様につきましては、水曜日に漢字の宿題とともに提出するように指示をしております。