5月のリモート授業の期間から6月前半の授業まで、4回にわたり「連続物」を読んでいただきました。一本の長い文章を4回に分けて読んでいただいたということです。
文章は読んでもらった後で、話の内容について話してもらい、さらに「この後どうなると思う?」と問いかけ、次の展開に思いを馳せてもらいました。
次の授業では、先週の話はどんな内容だったかを思い出してもらった後で、続きの文章を読み、また読んだ内容について話してもらい……ということを繰り返し行いました。
毎回、「このあとどうなるの?」ということが気になる場所で文章を切られてしまうので、お子様としては次が読みたいという気持ちのまま授業を終えられてしまうことになります。
しかし、そういう状態を作っておけば、次回文章を読むときに、前向きな気持ちで文章を読み進めていくということになります。
本来、文章というものは「読みたいから読む」ものです。「読めと言われたから仕方なく読む」というようなものではありません。
受験勉強においては、「読みたくないから読まない」などということは許されませんが、「読みたいから読む」という経験を積まないまま、「仕方なく読む」練習をさせられたら、文章と前向きに向き合うことができなくなってしまいますし、結果的に点数も取れず、「国語が苦手」ということになってしまうでしょう。
「読みたいから読む」という経験が日常の中でできているのであればよいのですが、娯楽が多様化した今日においては、多くの小学生ができているということではなくなっていると思います。活字の本でもマンガでもよいのですが、お子様が前のめりになりながら本のページをめくっていくという経験をすることは非常に重要です。ONEでは少しでもそういう機会を提供できればということで、定期的に「連続物」の授業を行っています。