毎回、授業の前半には、科目の枠にとらわれず、受験勉強をスタートする際の基礎となる力を鍛えるためのトレーニングを行っています。
本日は「短期記憶」のトレーニングをしました。
まずは上の表を3分間で覚えてもらいました。「都道府県と県庁所在地」を覚えた方が受験勉強においては有用なのではないかと思われるかもしれませんが、「都道府県と県庁所在地」については学校ですでに学習していたりすることもあり、そうなると記憶の練習になりません。そこで、あえて馴染みの薄い「世界の国々と首都」を取り上げました。小学校4年生だと、国名と都市名の区別がつかないという人の方が多いでしょう。
3分間、どうやって覚えてもかまいません。口に出して覚えてもよし、書いて覚えてもよし、片側をかくして答えられるかどうかを確認するもよし。完璧ではないまでも、お子様たちは3分間である程度覚えられたのではないかと思っていたようです。
3分経過後に下のテストを行いました。
少し意地悪な出題の仕方をしたこともあり、全ての生徒が自分が思っていたよりもかなり低い点数になりました。「覚えたつもりが覚えられていなかった」ことに驚いていました。そこで「あと3分あげるから必死に覚えなさい」という形で指示をすると、みな先ほどよりも集中して懸命に覚えようとしていました。
再度テストを行うと、ほとんどの生徒が点数を大きく伸ばしましたが、満点を取ることはできませんでした。集中をして覚えること、覚えたかどうかの判断を的確に行えるようになることは、受験勉強において非常に重要なことです。これができないうちに、たくさんの知識を与えても、思うように覚えられないため、覚えることについて苦手意識を持つようになる危険があります。
記憶練習については、今後の授業の中でも取り入れていきます。