2024年10月7日
夏期講習後半の理科の授業では「浮沈子づくり」を行いました。
浮沈子とは下の図のようなおもちゃのことです。
ペットボトルの側面を押すと中の醤油さしが下へ沈み、離すと上へ上がるというものです。
これを生徒たちに実際に作ってもらいました。その際、作り方については一切教えず、生徒には見本を観察して作ってもらいました。
今回の授業では、浮き沈みするメカニズムを理解することに注力はしていません。「観察すること」と「加減を覚えること」を目的にしています。
この浮沈子というおもちゃは一見するとすぐにでも作れそうなものですが、ペットボトルの中に入れる水の量、醤油さしの中の水の量や重りの数など作成に何度もの微調整を必要とします。見本を観察し、「何が必要か?」を考え、幾度もの微調整を繰り返して自力で作成することで「加減」を覚えてもらいます。
当塾では講習時の理科の授業では実験を行っています。実験の中には生徒自らが実験器具を用いて行うものもあります。
ガラス器具などの加減を間違えると割れて危険な器具も将来扱ってもらうことがあります。そのことを念頭に「加減」という感覚を安全な道具を使って身につけてもらうということも今回の授業の目的です。