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小5社会 記憶練習

本日から「歴史」分野の授業を始めました。

歴史の授業のスタートでは、「旧石器時代」・「縄文時代」・「弥生時代」といったいわゆる原始時代の日本の様子について説明をし、その後に覚えてもらうというやり方が一般的でしょう。

しかし、本日はあえて原始時代に関する説明は一切なしで、原始時代の重要ワードについて単純に記憶してもらいました。プリントには12個のワードが書かれており、そのワードの右側にそのワードに関して知っておくべき事項がまとめられています。

プリントの形式は下の表なようになっています。

旧石器 野尻湖 長野県ナウマンゾウ発見。
岩宿遺跡 旧石器時代の遺跡。群馬県

上には2つしか挙げげていませんが、縄文時代・弥生時代を合わせて12個のワードについて、「プリントに書かれたことをすべて覚えなさい」と指示をしました。それぞれのワードについては読み方は教えましたが、意味については全く説明していません。

まずは15分ほど時間を与え、各自思い思いのやり方で覚えてもらいました。何となく眺めているだけという生徒はほとんどおらず、声に出したり、ノートに書いたりという形で一生懸命に覚えようとしています。

15分経過後、一人ずつ指名し、口頭でどれだけ覚えたかをチェックしました。この段階では2~3個しか答えられない生徒がほとんどでした。馴染みのない言葉を覚えるのですから、そうなってしまうのも無理はありません。

一番多く覚えた生徒は6個ほど覚えていたのですが、実はこの生徒にだけ覚えている最中に、覚え方について具体的にアドバイスをしました。「覚える→チェック→覚える→チェック」を繰り返すこと、チェックの際に間違えた場合にどうするかということを指示しました。

全員に対して口頭チェックが終わった段階で、今度は全員にどう覚えるのかということについての具体的な工夫を紹介しました。その後、覚える時間を5分ほど与え、再び口頭で覚えていたかどうかのチェックをしたのですが、今度は6~7個覚えているのは当たり前、中には10個以上覚えた生徒もいました。

15分で覚えられたのが2~3個だったのに、その後の5分でその倍以上の数を覚えられたのは、「思った以上に覚えられなかった」ことが悔しかったために必死になったこと、そして「覚えたかどうかチェックしながら覚える」ということを実行できたからでしょう。

要領がつかめれば、5分~10分で結構な数のワードが覚えられるようになります。

来週、12個のワードについてチェックするので、一週間で覚えてくるように指示を出しました。ただし、一日にこの練習にかけていい時間は10分以内です。

授業時の5分間と同じテンションで週に3回も繰り返せば、12個をすべて覚えきることはできると思います。短時間で記憶をできるようになることは、その後の学習に大きなプラスになります。この練習はしばらく継続的に行っていきます。

来週は覚えたことについて、内容の説明をしていき、記憶に深み・厚みを与えていく予定です。

 

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