先週、今週と体験授業の方がいらっしゃいました。
前半の授業においては、パズルや各種のエクササイズなどを実施していますが、みな前向きに取り組んでくれていました。
これらのパズルやエクササイズは慣れるまではなかなかスムーズに進まないこともあります。お子様がスピーディーに進められないないことを気にしたりすることがあるかもしれませんが、不慣れなことが原因ですので、ご心配の必要はありません。
後半の授業では、漢字と長文を扱っています。
漢字の学習では、今回は「議」・「異」・「失」という三つの漢字を取り上げ、読み方と意味を確認し、熟語などの用例に触れてもらったり、この漢字に関連する話をしたりしました。
今回は「議」の用例について考えてもらった際に、「国会議事堂」という言葉が出てきたので、「国会」、そしてそれに関連して「選挙」とは何だろうというようなことについて説明しました。これは覚えることを目的にしているわけではなく(もちろん覚えてくれれば理想的ですが)、話を集中して聞くということを目的にしています。
なお、取り扱っている漢字が「教育漢字の配当学年と合っていない」と思われるかもしれませんが、これについては過去に別記事を書いておりますので、そちらをご参照下さい(→こちら)。
物語文は今回は『フランダースの犬』を読んでもらいました。名作と言える作品かどうかは議論が分かれると思いますが、有名な作品であることは間違いありません。こういう有名な作品については、子どもの時代に触れておきたいものです。
みな頭と心を動かして文章を読み進めてくれていました。本文のラストまで読んで、「この終わり方はあまりにもかわいそう」・「これで終わりなの?」といったような感想を述べている生徒が多くいました。ハッピーエンドで終わることが多い児童文学に慣れ親しんでいると、このお話のラストには驚くでしょう。
文章を読み終えた後に、後半部分のあらすじをまとめてもらいましたが、これについては自分の読み取った内容を自分のことばでまとめるといことに前向きに取り組めたのであれば、形式上、内容上の多少の不備は問題はありません。苦心して書いたものについて、早い時期からあれこれと注文をつけ、書き直しをさせたりすると、書くことに対する抵抗感を持ってしまうかもしれません。保護者の方がお子様が書いたものを読むと、書き方が稚拙だと感じることがあるかもしれませんが、現時点では読むこと・書くことに対するネガティブな感情を抱かせないためにも、至らない部分について細かく指摘することは避けた方がよいと考えています。