2024年11月14日
前回に引き続き「人体」を扱いました。その中の「血液の循環」に焦点を当て、授業を行いました。
「血液の循環」においても「細胞」を中心に学んでいくことは変わりません。細胞が活動していくためには水と栄養、酸素が必要であり、体中の細胞にこれら3つを送り届けるのが「血液」の役割だということをはじめに意識してもらい、そこから「水、栄養、酸素を血液にわたす臓器」「どうやって血液は血管の中を移動できるのか」そして「血液はどのような順路で全身を巡るのか」の順に学んでもらいました。「血液の循環」では、単純に記憶しなければならない物事が少なく、基本を抑えてしまえばそこからの論理的思考で問題が解けます。そのため、単純な記憶作業で覚えたり受動的な姿勢で学ばせてしまうと、内容を覚えられないだけでなく論理的思考をする機会が失われます。次にどのような内容に展開していくか生徒1人1人が意識して授業を受けてもらうために、板書には最低限の単語しか書き込まず、授業内の説明からそれらの単語同士の繋がりを自分たちで埋める作業をしてもらいました。
臓器名などの細かな内容は半年もすると記憶から抜け落ちている可能性があります。当然、「覚える訓練」も受験には必要になっていきますので行なっていきますが、今回の単元のような「ものを考える訓練」では「論理的に内容を紡いでいく」ことを最低限の合格点として扱っていきます。