6月の算数の授業では、割り算を扱ってきました。基本となる一桁の数で割る筆算については、全員が正しい手順でできるようになったようです。計算については今後も適宜確認していきます。
7月からはものの個数の数え方の復習をしています。「10番から20番までの●の個数は何個か?」という問題については全員が答えは出せるようになりました。
そこで今回は「10番から順に20個のボールが並んでいます。最後のボールは何番ですか。」という問題に取り組んでいます。
「10番から20番までの●の個数は何個か?」の問題で、自分が取るべき行動の意味を考えてやっていた生徒さんには簡単に感じられたと思います。しかし、形だけを真似て、数をあてはめて解いていた生徒にとっては難問だったでしょう。
このようなときに「10番から20番までの●の個数は何個か?」の問題については何回も繰り返し説明しますが。「10番から順に20個のボールが並んでいます。最後のボールは何番ですか。」の問題については説明しません。前者の問題の説明で知識として必要なことはすべて与えられており、後者の問題を考えることでものの個数を数えるときに何に注目しなければいけなかったかを自分で考える機会になるからです。
4年生のうちはまだまだ時間をかけて一つの問題を考える余裕があります。「自分がやったことの意味を一つ一つ検証することで、頭が整理され正解にたどり着くことができた。」こういった経験が今後の学習態度を形成していきます。算数では問題の答えを出すことのみを目的にしてしまうと、往々にして「とりあえず問題文に出てくる数を使って何かしらの計算をしてみる。」という学習態度に陥ってしまうことがあります。このような状況にならないように、ていねいに観察して考える練習をさせていきたいと思っています。