日本の工業に関する内容についての説明は終わりました。現在はこれを100%覚えるということを求め、毎週確認を行っています。
今週の確認テストでは以下の三つの内容について問いました。
(1)日本の工業地帯・工業地域の名前と場所、主な工業都市。
(2)四代公害病の名前・発生場所・原因物質。
(3)過疎と過密の問題点。
この中で最も苦戦しているのは(1)です。(以下に(1)のテストサンプル)
これについてはすでに数週間にわたってテストを行っているので、先週までの段階で半数ほどの生徒はパーフェクトに正解していますし、他の半数ほどの生徒もほぼパーフェクトに近い形にはなっていました。しかし、「ほぼパーフェクト」ではだめで「100%完璧に覚えること」を要求してきました。
「まあこんなもんでいいだろう」ということを自分の都合で判断してしまうことは、受験勉強をやっていく上では大きなマイナスになります。
この工業地帯・工業地域を完璧に覚えたところで、数か月後には確実に忘れます。したがって、100%正しく覚えたのと90%覚えたのとでは、知識の定着という意味においては大差はありません。しかし、100%覚えるという行動をしっかりとできた生徒は、忘れてしまったものを再度覚える際にも100%の精度を目指して覚えようとします。「まあ、こんなもんでいいだろう」という甘い判断をすることはなくなります。
今回はこれまで「覚えた」という判断が甘く、「まあこんなもんで」という妥協が見られていた生徒が(1)のみならず、(2)・(3)まで完璧に覚えてきていました。繰り返し練習したであろうことは間違いありません。一度このように「完璧に覚えきる」ということを経験し、「ここまでやれば覚えられる」という感覚をしっかりとつかみとることは非常に重要です。
全員が数週間繰り返せば完璧にできるというところまで来ていますが、まだ甘いところもあります。今後も100%の正解を目指して覚えてくるという練習を継続していきます。