2024年12月4日
入試まで残すところ一ヶ月を切りました。生徒たちは様々な学校の過去問に取り組むことにも慣れてきました。慣れることは必要なことですが、その慣れが気持ちのゆるみを生んでしまうことは避けなければなりません。「毎日塾で勉強しているから出来るようになっているだろう」という気分で漫然と机に向かっている状態を避けるために、意識的に行動できるよう促していきます。
慣れが生じる原因のひとつは、入試に出題される多くの問題が同じ基本に則っているということです。生徒たちは同じ基本が含まれている問題を「無意識」に同様の問題であると認識します。そのため、複数の過去問を解いていくうちに、「慣れ」が生じてしまい、一問一問を粗雑に扱うようになってしまうことがあります。
私たちが過去問を扱う際に重要視していることの一つに、「今まで『無意識』に取り扱っていた部分を『意識』するということ」があります。自分たちが「無意識」に同様であると判断した問題に通底している基本を明確に「意識する」ことで、基本に対する理解が深まります。
目の前の問題に正解することだけを目的に過去問演習を行うのではなく、基本に対する理解・認識を深めるために過去問を利用するのです。これによって、授業で教わっただけであった基本が、実際に自分で扱い応用できるものになっていきます。
受験日まで残り少なくなってきました。試験当日に後悔することのないよう、残りの1か月ほどの時間を有効に活用できるよう、フォローしていきます。