毎週授業の前半は、計算やパズル、国語エクササイズといったプリントを使用し、目の前の作業に没頭すること、頭を動かし続けること、基本的な言語感覚や知識を身につけることなどのトレーニングを行っています。頭を動かし続けてもらいますので、疲れるでしょうが、少しずつ頭を動かし続けられる時間が長くなってきています。
4年生の国語の授業の後半では、漢字と読解の授業を行います。
漢字については読み方と意味を覚えることがメインになりますので、漢字の用例を示して、生徒と問答しながら意味のイメージを頭の中に入れてもらうようにしています。その際、しっかりと話を聞き、授業に積極的に参加するということが必要です。
しかしながら、話を聞くということは、一見すると能動的というよりは受動的な行為ですから、ただ座ってボーっと話を聞き流してしまったりするという可能性があります。知らず知らずのうちに「話を聞けていない」状態が生まれてしまうのです。これは「やる気が足りないから」というようなことではありません。脳が疲れてしまって楽をしようとしているとか、小学校で話を聞いていなくても注意を受けないのでそれが癖になってしまったとか、話されているテーマが自分にあまり関係ないように思われるとか、さまざまな理由が考えられますが、いずれにしても4年生ぐらいだと、集中して頭を動かし続ける体力もまだまだ不足していますので、集中が切れてしまうという状況が起こることはあります。
しっかりと能動的に話を聞くということを意識し続けることで、体力もついていきます。集中が切れてきたときには、注意を促しますし、ときに厳しく注意をさせていただくこともあるかもしれませんが、ご理解いただければと存じます。
5月18日(金)の授業では、長文読解においては、先週読んだ物語の続きを読んでもらいました。最初に登場人物の名前だけをホワイトボードに書き、先週のあらすじを答えてもらいましたが、みなしっかりと先週の内容を覚えていました。文章を読みながら、頭や心をしっかりと動かしていたからこそ、一週間たっても文章の内容が残っているのです。
その後、続きの部分を読み、読んだ部分のあらすじをまとめてもらいましたが、集中して文章を読み、一生懸命に内容をまとめていました。この物語にはまだ続きがあるのですが、この後の展開を予想している生徒もいました。次回はその続きを読んでもらう予定です。