現在、小5の社会では工業について学習しています。
今回の授業では、工業地帯(京浜・中京・阪神・北九州)についてのテストを行いました。
テストを実施することは予告済みですので、ほぼ全員が自分なりに準備はしてきています。
工業地帯の名前と場所については、全員が正解できていました。ただし、工業都市の名前を見てそれがどの工業地帯にあるか、どんな種類の工業が盛んかを問う問題は、完全に正解できていたのは2~3名でした。
どうして工業地帯の問題は全問正解できているのに、工業都市の問題はそうならないかと言えば、授業時に確認した回数です。工業地帯の名前と場所は、それ自体について取り上げられたときだけでなく、各工業地帯の業種別の生産高割合を示すグラフを見る際、そして工業都市について学習する際にも、繰り返し名前と場所を確認しています。授業の中で反復がなされていたので、家庭での復習が不十分でも完璧に覚えていられたのです。しかしながら、工業都市については授業では一度触れたのみなので、特別な記憶力の持ち主でない限りは、覚えるために自分で反復の機会を作らなければいけません。
反復は記憶のための一番確実な方法です。
確実に記憶をするためには、
(1) 教師が反復のサイクルを考慮して日付の入ったプリントを渡し、プリントをやってさえいればある程度勝手に覚えられるようにする。
(2) 生徒が覚えなければならないことを自分で計画的に反復をして覚える。
以上の二つの方法しかありません。
現在、5年生では(2)の方法で記憶をしてもらっています。(1)の方法をやってくれれば覚えられるのに……と思われるかもしれませんが、これはある意味で過保護な方法で、覚えるための準備・お膳立てをしてもらえないと記憶ができないということになってしまうリスクがあります。
まずは、(2)「覚える」ための行動をしっかりと覚えることです。(2)がしっかりとできるようになっていれば、(1)をやったときの効果も非常に大きくなります。受験までの残り期間が短くなってきたときには(1)のやり方も取り入れていきますが、今はまず覚えるための反復を自分で行うことを覚えてほしいと考えております。
来週の授業(9日)に再度、工業地帯のテストを行い、覚えるための行動が取れているかどうかチェックしていきます。