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小6算数 線分図を描く

小6算数 線分図を描く

今回は、線分図を描くという話をしたいと思います。次の問題を見て下さい。

A君は    円持っています。これはB君の3/4より50円多く、5/6より20円少ない金額です。

このような問題が受験では数多く出題されます。基本的に「線分図」に表現しなおして解いていくことが一番ミスなく、わかりやすい方法となります。しかし「線分図」を習得するには、何気にやっかいな事が存在します。それは
①もとの文章をきちんと読めていなければならない。
②文章に書いてある内容で必要な部分だけを的確に抽象化し、図形(線分図)に対応させなければならないということです。
①は別に線分図に限ったことでなく勉強全般に言えることですが、算数では①を意識せずにその先の解法に向かい生徒が混乱する状況をよく見受けます。
①についてですが、文章がきちんと読めていない理由は次のようなものです。

これはB君の3/4より50円多く、5/6より20円少ない金額です。

この文をなんとなく「B君」について話しているように認識する生徒もいます。しかし、この文の主題は「これ」であり、「これ」は「A君の持っているお金」を指し示しています。この文は「A君の持っているお金」について話しているのだと明確に意識することがスタートです。この意識がなければ、自分が描いた図が何を表しているのかわからなくなってしまいます。
さらにこの文には、いくつかの省略がなされています。この省略を補ってみると次のようになります。

A君の持っているお金は B君の持っているお金の3/4より50円多く、 B君の持っているお金の5/6より20円少ない金額です。

元の文と比べると2倍以上の長さになってしまいました。これだけの情報を補うことができないと、この文の意味はつかめないわけです。そしてここまでくれば、「A君の持っているお金」について2種類の情報が含まれていることがわかるのではないでしょうか。その上で、「A君の持っているお金」を線分で2通りに表して比較することになります。
ここまでしなくても、すんなり読める生徒もいます。これは、国語の説明力がすでにある程度のレベルに達している生徒です。しかし、そうでない生徒も多くいます。その場合、この問題を解くためにはここまでの行動を意識してやる必要があります。自分のやっている行動がわからないと単なるモノマネになってしまい、なかなか自力で線分図を描けるようにはなりません。

②についてですが、経験を積んでいると何気なく「線分図」は描けるようになります。しかし、初学の段階や慣れていない段階においては実は描くことはとても難しいと感じます。
文章を図形に対応させるのですが、それは「必要な部分」を「図形」として表現しても問を解く上では「齟齬」が生じないことがわかっているからです。と書いた時点でものすごくわかりづらいと思います。

このように実は「線分図」として表現することはとても複雑なものとわかって頂けたらうれしいです。簡単に言うと①がしっかりできたら、時間をかけ、繰り返し練習し、感覚的に扱えるようになっていく、これが「線分図」の習得方法の1つだと考えています。個人差がありますが、パッと線分図が描けない子は別に頭が悪いのでなく「何故?」そうしていいのかを思考する、物を考える子である場合も多いので、焦らずじっくり取りくんで頂きたいと思います。

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